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鬼瓦の製造工程 鬼瓦の製造工程
三州鬼師の技。鬼瓦の製造工程のご紹介。

 三州鬼瓦職人ひとり一人が『自分の作った物に誇りがもてるか』に気持ちを集中させ、常に自分の技に磨きをかけています。

 素材の三河粘土を使い、技術を徹底的に追求し、自分自身の技を最大限に出し、そこから生まれる手造りの鬼瓦はまさに芸術品です。

 その製品は国内、海外から高く評価され、国宝、文化財、城郭、公共施設などに広く三州鬼瓦が使われています。

 徹底的に手造りにこだわり生まれる鬼瓦だからこそ、厄を払い、福を招き、人々の心を和ますのでしょう。
『自分の作った物に誇りがもてるか』

  道  具
道具  鬼瓦の製作に使われる道具たち。左からタタキ、すだし、竹ベラ、カキヤブリ、ヨリヌキ、しないべら、上段左よりバチ、マルガマ。これが全てではなく数種類の道具を使い分ける。
 この道具と職人の腕だけで5尺以上(高さ約165cm)もある鬼瓦を作って行く。

  型  紙
型紙  型紙を粘土の上にのせて輪郭に合わせて粘土を切り取り鬼瓦の原型を作る。型紙は鬼瓦の各パーツに分けれられていて、大きな鬼瓦ほど型紙も多くなる。
 このような型紙は先代から代々伝わっていて、いくつも存在している。

  作 業 手 順
型紙
【1】 焼き縮みを計算の立、正確な図面(型紙)を描く。
表面
【2】 型紙を使って粘土板に図面を罫書き、カマで切り付け表面を作る。

【3】 出来た表面に側面を張り付ける。この時、接合面はすべてカキヤブりで傷をつけ、ハケで水をつけてやわらかい状態にする。裏面も表面と同じ作業で張り付ける。

【4】 表面に雲などの模様を付け土して、全体の形を造り上げる。

【5】 ほどよい堅さになった所でヘラで仕上げをする。

【6】 乾燥(大きな鬼瓦)は風の通らない部屋で、布などをかぶせたり取ったり、また手返しをして約1ヶ月位かけて鬼瓦の中心から全体的に注意をしながら、ゆっくりと乾燥させて行きます。

【7】 約1,130度前後の高温で焼成する。大きな鬼瓦は造り始めてから窯から出るまでに、2〜3ケ月以上の日数がかかります。
完成
【8】 完成。

 
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